9月に行われた入れ替え戦で、コロンビアと対戦し、
苦戦しながらも、デニスカップワールドグループに、
残留した男子テニス日本代表。
エースの錦織圭は居たものの、長らく、
代表メンバーの主軸を張っていた、
添田豪や伊藤竜磨が外れ、不安視されていたが、
ダニエル太郎や西岡良仁といった若手が、
国際大会経験を積めたことは、今後の、
男子テニスの強化に、大いに役立つに違いない。
一人のスターが先陣を切ることが、
その競技に与える好影響の大きさを、
改めて、見せつけられた思いだ。
錦織圭選手の活躍により、少しずつ、
活気を呈しつつある、日本テニス界だが、
錦織選手の様な逸材が、日本国内で
育つのかと言えば、かなり疑問である。
錦織選手が、日本人選手の記録を、
次々塗り替えるぐらい大きく成長した背景は、、
本人の才能はもちろんのこと、
世界最高峰のスクールで、練習を積んだ影響が、
多分にあるからだ。
そのような経験は、誰もができるものではなく、また、
そこで学んだからといって、必ず成長する保証はない。
このことは、テニスやスポーツのみならず、
何の分野であっても、同じことだ。
加えて、少子化が進む中、有能な子どもの取り合いは、
各競技でますます激しくなっている。
教育の一環として、学校スポーツの範疇で、
競技生活を捉えていては、画期的な成功を、
収めることは難しい。
しかし、例えばサッカーなどでは、
「大きく成長している選手は、クラブユース出身の、
エリートではなく、高校サッカーから輩出しているケースが多い」
というように、ひとくくりにするのも早計である。
いずれにしても、有能な人材の育て方は、
時代の流れと共に、変化していかなければならない。
男子テニスの活躍が、今後の人材育成にとって、
参考になるように、選手達には頑張ってもらいたい。